■改めてまして、一日目。

　ええと、日記を書き直しはじめて一日目、としましょう！
　ようやく、平地につきました！
　今日の野犬の群れは強敵でした。近くに手頃な枝が落ちていなければ危なかったでしょう。
　しばらくは何かに追われたり、生きるだけで必死だったりと日記をサボっていましたが……、再開すれば何の問題もありませんよね？

　さて、今私はとても大きな問題に直面しています。

　それは何かと言うと、どうやら近くにキャラバン……つまり大勢の人間がいるようなのです。
　悪質なキャラバンであれば、人買いに売られてしまうかもしれません。
　しかし、いい人なのであれば、旅支度を整えることができます。
　悩みに悩んだ末、危険を孕む可能性が完全に排除できないのであれば接触しないほうがいいという結論に落ち着きました。
　……落ち着いたのですが、始めて見る人間に対して好奇心が優ってしまいました。
　何やら揉めている様子ですし、遠くからではそれがよく聞こえません。
　もし彼らがいい人で、何か困っているのだったならば……、私は彼らを見過ごすことはできませんし、ということで、少し様子を伺いに行くことにします。
　日記がここで途絶えたら、何かあったものだと思ってください。

　野営地に、日記は置いたままにしておきましょう……。

■一度取りに戻りました。

＜酷い殴り書きになっている＞
　急いでアレちゃんと向かわなくては。仔細は追って記述しましょう。

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